卒業生からの研究室紹介
2013年度(2014年3月)

PhD. student:

 思えば、九工大に入りたての学部1年、廣瀬先生の講義を初めて受講したときに、すでに廣瀬研に入ることを決意しておりました。当初は、大学院は九工大以外に行くつもりでしたが、その考えも改めるほどの出会いであったと思います。そのように感じた理由は、私の中にぼんやりと思い描いていた 研究者像に、とても近い印象を持ったからです。
 私は、研究者になりたくて大学に入りました。初めから博士後期課程まで進むつもりでした。そのため、もしも学部の間に興味を持つ先生が皆無であ れば、他の大学院に進学するつもりでした。そして、入学してすぐに、廣瀬先生と出会いました。「理想の先生がいた」と、家族や彼女(現・妻)に 喜々として報告したことを今でも覚えています。
 どうすれば廣瀬先生のような研究者になれるのか、それを知りたくて廣瀬研究室に入り、研究活動に打ち込んできました。研究室に6年間在籍し、廣 瀬先生から多くのことを学びました。また、多くの発表機会を与えてもらい、とても貴重な経験を積ませていただきました。その過程で得た、研究者と しての姿勢を一生の宝としていきたいと思います。
 まだまだ未熟ではありますが、今後は研究者として、廣瀬先生から受け継いだ研究者の在り方を心に刻み、いつの日か先生の自慢の弟子になれるよ う、鋭意努力していきたいと思います。長い間、本当にお世話になりました。今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

Master students:

 私は他大学から廣瀬研究室を志望して九州工業大学大学院へ入学しました.大学院に入ったら推薦システムの研究がしたいと思っていましたが,具体的に研究をどう進めようかと最初は悩んでいました.そこで先生に危機予測に適用するという方向性を示していただき,そのテーマをもとに国際学会などいろいろな学会に行かせていただきました.国内の学会では奨励賞もいただくことができました.
 2年間という短い期間でしたが,振り返ってみると,廣瀬先生のもとで研究をすることができたのは自分の中でとても大きな経験になったと感じています.毎週のセミナーでの進捗報告はとても勉強になるとともに,いい刺激を受け,自分も頑張ろうという気持ちになりました.研究室のメンバーには助言をいただいたことも多くありました.他にも留学生が多いため英語に触れる機会も多く,とても良い環境だと思います.
 充実した2年間でした.先生と研究室のみなさま,ありがとうございました.

 私は3年間廣瀬研究室に籍を置かせていただき,この日まで研究に勤しんでまいりました.
 私の研究は,専門的には有効性が認められているにも関わらず,一般的には普及が難しく,認知度の低い技術を扱うものでした.様々な角度からひとつの理論に対してアプローチする過程は,とても難しく,しかし確実なもので,物事を俯瞰的に捉え,それに挑戦する姿勢を養う糧になったと思っています.また,壁にぶつかった時に支え、助けてくださった先輩や,ツールや方法を提案してくれた後輩等,和気あいあいとした研究室自体の雰囲気も,廣瀬研究室の魅力であり,回り道をしながらも,目標へ進み続けることができたと思います.
 廣瀬先生は,とてもムーブメントに柔軟な先生です.流行を,決して若者たちの所作などと一蹴することなく,あらゆることに興味を持って望み続け,それらを我々に提案して下さいました.そのスタンスはこの時代を戦うのに必要な考え方だと強く考えますし,何より,そんな先生だからこそ,我々ラボメンバー一人ひとりの力と才を引き出して頂けたのだと感じています.
 当研究室で学んだことは,決して専門的な理論だけではありませんでした.これまで培った意識をもって,これからも邁進を続けて行きたいと考えております.
 

Batchelor students:

 私は廣瀬研究室で過ごした1年間を振り返り、強く感じたことは「自ら行動を起こした者が自身の未来を創造する」ということです。研究室のセミナーは週に1回のみであとは自由という名の「任意」です。自己責任とも呼べます。
 私は研究室内外でやりたいことが多いのが悩みですので自由度の高い廣瀬研究室はとてもフィッティングしています。廣瀬先生は研究室の学生の適性を探し、学生がこれまでに培った知識・能力を生かしてどう成長させるかという点に神経を割いていらっしゃいますので我々学生は廣瀬先生を信じてついていけばこれまでに自身で磨いたものを磨くだけでなく先生の視点により自身の新たな適性が見つかることもあります。
 私は研究室で「IRT(項目反応理論)」というテストの成績評価法を「確率的」に実現できないかという目的で発展したものですが、廣瀬先生から紹介をいただき興味がありましたので先生にお願いして研究をさせていただきました。確かに紹介をいただき選択しましたが、この選択は自分で行ったと宣言できます。誰かにやらされたわけではありません。
 元来、私は同級生や下級生と勉強する際に教える側に回ることがありましたので「学習支援」というものに漠然と興味はありました。「皆さんにどう理解をしてもらえるか」考えていたのも興味を後押ししていたと思います。
 そこに先生は私の「学習支援」に対する興味に「テスト理論」というインスピレーションを加えていただけたのは私の中でコロンブスの卵のように大きな発見でした。研究室で先生や研究室の先輩方が心血を注いでいる研究である「IRT」では先生・先輩方にはお世話になりました。
 廣瀬研究室の伝統(!?)である「学部からの研究発表に参加する」という伝統に則って私は2回研究発表に参加させていただきました。その準備のために研究室全体の協力も「IRT」の理論のご教示をいただいた先生・先輩方には頭が上がりません。具体的に言及したいですがホームページを独り占めにする分量になりますので泣く泣く割愛させていただきますが有意義な時間を過ごさせていただきました。
 これから、私は「確率微分方程式」という分野を研究対象としていきます。新しいことにチャレンジして自分の未来を切り開いていきます。その原動力をくれた廣瀬研究室の皆さん、そして廣瀬先生ありがとうございます。

  廣瀬研究室は成果が出せる研究室です。他の研究室に比べて積極的に学会に参加しています。私は11月と3月に学会に行きました。11月の学会では廣瀬先生や先輩方にギリギリまでプレゼンテーションを見てもらいました。3月の学会は国際会議だったのですが、廣瀬研究室には留学生も多いので英語などを見ていただいたりしました。
 また、廣瀬研究室は毎週木曜日にゼミを行います。その時間がコアタイムという感じです。なので、良い言い方ををすると自由です。
 私が廣瀬研究室を選んだ理由に関してですが、あまりよく覚えていません。ただ、統計学という広い枠組みの中で、実際のデータを科学するのは非常に面白そうだと感じた気がします。私は大学院に進むので廣瀬研究室に来られる方は一緒にデータを科学しましょう。

 私は廣瀬研究室で研究したいという動機で九工大へ編入し、研究に邁進してまいりました。
 先生からはB4の段階で学会発表に行く機会を与えていただき、学会発表を通じて多くの知見を得ることができました。また研究を進めていく中で何かわからないことがでてきた際も先輩方が丁寧に説明してくださるほか、日々多くのよもやま話が飛び交い、非常に居心地の良い研究室であったと感じています。

 廣瀬研究室では、確率・統計のジャンルの各々の研究テーマに沿って研究しています。週に1回セミナーがあり、それ以外にコアタイムはないため、自分のペースで研究を進めることができます。
研究室では各自が集中して研究していますが、わからないことは質問するとみなさん気さくに答えてくださいます。
 先生は学生のことをよく見てくれており、しっかりと指導してくださいます。
 また、研究室には留学生も多く、日常的に英語が飛び交うため、英語力も鍛えられると思います。
 廣瀬研は、尊敬できる先生・研究室メンバーに囲まれた刺激的で恵まれた環境であり、自身を成長させることのできる研究室だと思います。

 廣瀬研究室はとても自由度が高い研究室です.
 セミナーは週に1回だけで,その他の時間は自分で調整することが出来るため,就職活動もやりやすく専念することが出来ました.廣瀬先生には就職活 動に関する相談に乗ってもらい,アドバイスを頂くなどし大変お世話になりました.
 私は卒業研究を行うかどうかで迷っていましたが,結果的には卒業研究を行ってよかったと思います.研究に関する勉強や発表資料の作成はとても大変 でしたが,先生や先輩の方々,同期のみんなの熱心な指導やアドバイス,サポートのおかげで何とか完成させることが出来ました.とても充実した1年を過ごすことが出来ました.ありがとうございました.