卒業生からの研究室紹介
2011年度

 私は学部当時,第一希望が廣瀬研究室でした.そして,現在大学院まで進学し,この研究室に3年間在籍してきました.在籍当初は,自分の研究内容を理解するのに労力を要しましたが,大学院に進学すると,自分の研究内容をどのようにして発展させるかについて考えるようになりました.また,これまでとは異なり,学会に積極的に参加するようになりました.その中でも,特に韓国での国際会議が,私にとって非常に良い経験になりました.その他にも,発表賞を受賞したり,学会を通して自分の能力が向上したと感じられます.学会を多く経験することで,他の人の研究内容を知ることができ,非常に有意義な経験でした.
 廣瀬研究室の人たちは,ほかの人の研究に対しても,かなり協力的で,自分とは全く関係のない研究に対しても,積極的に意見を出し合う姿が,かなり印象的でした.実際,私の研究に対しても,他の研究生からかなり参考になる意見を多数いただきました.その他にも,私の韓国の学会の際には,留学生の方が英語の発音を細かく指摘して下さったり,発表資料の英語を確認してくれたりしました.また,先生がいらっしゃられないときでも,学生だけでゼミを開いたり,プレゼンの練習などを見ていただいたりもしていて,皆研究に熱心だったのが深く印象に残っています.
 廣瀬研究室の雰囲気は穏やかで非常に過ごしやすく,この研究室を選んで良かったと思います.今後,この研究室で学んだことを活かして頑張っていこうと思います.

 正直なところ、僕は本当にやりたいこと、勉強したいことがわからないでいました。ただ漠然と、プログラムやインタフェースで何か役に立ちたいと考えているだけでした。ですが、当研究室の「ぶつかり合う」姿勢に感化され、少しずつやりたいことが見えてきた気がします。
 私がB4の時、当研究室は週一でセミナーがありました。基本的には学生側が発表練習や研究の現状を発表するのですが、そこでたくさんの意見をいただくことができます。しかし、臆病に何も発表せず過ごしていては、何も見えて来ません。少しでも気になることは訊く。完成していなくてもとりあえず見てもらう。一人でどれほど練りこんでも、ミスや見つけられないポイントが必ずあり、たとえ無謀でも、知るためにぶつかっていく姿勢が何より大切なことだと、僕はこの研究室の一年間で感じました。
 廣瀬先生は、様々なことをはっきりと指導してくれる先生です。
悪い所は「悪い」と、本当に推し量るべきポイントもはっきりと、明確に述べて下さいます。また、学生の気持ちを理解して共感しながら意見を述べてくれる素晴らしい先生です。
 所属している先輩方も、皆さん優しく分かりやすく指導してくださったので、理解を深めつつ研究することができたと思います。先生が居ないときにも、プレゼンを確認して頂いたり、思案しているアイデアの共有などを積極的にして頂きました。研究室の雰囲気はとても和やかで、落ち着いて作業しやすいです。また当研究室は「データを科学する」というコンセプトから派生し、様々なテーマを取り扱っているため、発表時には多面的な思案をして頂けると思います。
 僕が研究したのは項目反応理論IRTを利用したオンラインシステムでした。最初僕は何をすればいいのかわからず、一人で理論の理解を進めようとしていましたが、定期的な進捗や先生方のご指導で、作るべきインタフェースやシステムを理解、思案することができました。また、インタフェース作成を進めるにつれ、末端のポイントからIRTの理解が深まっていったことは驚きでした。これについては学会発表にまで及び、先生と先輩方から多くの支えと指導を頂いた結果だと感じています。
 来年からも、この一年で培った知識と意識を持って、さらなる研鑽を重ねていきたいと考えています。

 私は 2009 年に研究生として廣瀬研究室に入れさせていただきました。
 はじめて廣瀬先生にお会いした時、廣瀬先生の優しさに感動しました。その日のことを 今でも時々思い出します。生徒にいつでも優しく、研究にすごく熱心し、素晴らしいアイ デアを常に考えているとても良い先生です。
 最初の半年は修士入学を目指して頑張っていました。研究室の先輩たちに、日本語から、 日本での生活、研究についてのやり方まで、優しく教わったりしてもらいました。特に最 初の一ヶ月、ほぼ毎日市役所や銀行なとでの複雑な手続きを協力していただいた作村さん と高上さんに、感謝します。
 廣瀬研究室の研究については、そのほとんどは、統計を幅広い分野に応用しようとする ものです。インフルエンザの感染予測や、電気製品の寿命の予測、映画など推薦システム の構築など、身近なものや現象を、数値化し、役に立つ数々の研究は、人間及び社会に貢 献しています。
 この短い二年間ですが、廣瀬研究室でいろんなことを経験し、日本に来る前の自分に比 べ、何倍も成長した気がします。廣瀬先生と廣瀬研究室のメンバーたちに感謝の気持ちで いっぱいです。廣瀬研究室に配属していることを、これからも誇りと思って日本で頑張っ ていきたいです。

 廣瀬研究室では,確率・統計の知識を軸に研究を進めていきます.なので,必然的に統計学関連の能力が向上します.また,ゼミの時間を除いて一日の研究時間を自分の裁量で決定できるため,スケジュールが立てやすく,ゆとりを持って研究に打ち込めます.留学生が多いので英会話の練習や異文化交流もできたりもします.他にも,奇想天外コンテストや外部講師による講演などのイベントがあり,単調になりがちな研究生活に刺激を与えてくれます.研究室の雰囲気も良く,誰かが研究に行き詰まっても,研究室内で議論して一緒に答えを探そうという空気が自然に形成されています.学会発表に挑戦するチャンスも十分にあるので,統計学に興味がある人 or 何か結果を残したい人にお薦めしたい研究室です.

 廣瀬研究室は卒業研究をとることが大前提となるため、廣瀬研究室に入りたいと考えている方はそのことをきちんと理解しておいてください。研究室の先輩方はとても面倒見がよく、分からなかったり、研究に詰まったりすると優しく手を差し伸べてくださいました。研究室のスケジュールは週に1度の進捗報告会以外は基本的に自由で、前期は就職活動に専念することができました。後期は卒業研究が中心となり毎日忙しく研究に明け暮れました。とても大変でしたが、いい勉強をすることができたと思います。私個人はあまりいい結果を残すことはできませんでしたが、1年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

廣瀬先生について
 廣瀬先生はきびしくも頑張っている人に対しては優しいです。また、とてもアクティブだと思います。ゼミやメールでの先生からのメッセージに励まされることが多く、先生の話を聞いて、仕事(研究)には時間をかけようと思いました。
研究について
 学科が違うということも重なって、とても難しく感じました。しかし、ゼミで進捗報告や発表を聞いると、(完璧に内容が分かったわけではないですが)研究内容が分かるようになりました。また、どの研究も魅力的で、とても楽しそうでした。
研究室のメンバーについて
 研究室の方はみんなやさしくて、私の発表を聞いてくださったり、学会のお土産を頂いたりしました。また、留学生の方ともお話することもあってとても新鮮でした。
ゼミの雰囲気について
 ゼミは、自分が研究に関して進んだことをスライドにして発表する形式でした。ゼミで発表することで、自分がしていることを整理したり、自分だけでは思いつかなかったことを他の人が気がつくことがあるので、とても勉強になりました。
その他の感想
 4年生で学会にみんな行くので、すごいと思いました。
……………………………………………………………………(他学科からの参加者より)