卒業生からの研究室紹介
1997年度

私は元々、数学に深い興味があったので、研究室選びの時もそれに近い分野の研究ができるところを、と考えていました。「数値解析」と聞いただけで”難しそうだなぁ”と思っていた私は、廣瀬先生と直接お話をするまでは、他の研究室で、確率に関する理論的なテーマでの研究をしようかなと思っていたのですが、「数値解析の良いところは、コンピュータが最後には必ず何らかの答えを出してくれるところ。」という、先生の言葉に衝撃を受けて、この研究室に入ることを決めました。


私は、目的がはっきりしない時や、自分が何のためにこの研究をしているのかがわからないと先に進めなくなる性格だったので、行き詰まることもしばしばありました。しかし、その度に、廣瀬先生はゼミ以外にも時間を割いて下さって、いろいろと話をする機会を作って下さいました。廣瀬先生は、最初、”何を考えてらっしゃるのかよくわからない先生”という印象だったのですが、ゼミや、そういった先生との対話の中から、先生の人柄がだんだんと見えてきて、心から尊敬できて、信頼のおける先生だなと思うようになりました。与えられた研究テーマも、最初は、本当にわからないことだらけでしたが、ゼミや先生の指導がとても充実していたので、研究発表の時には「これが私の行った研究です!」と胸を脹れるくらいになっていました。

あれからずいぶん時が経ってしまいましたが、出来る事ならもう一度廣瀬先生の研究室で研究がしたいくらいです。

広島市立大、情報科学部、情報数理学科